2011年10月7日金曜日

Steve Jobsが教えてくれたこと

「残念ながら、その時が来た」

今日Steve Jobsが亡くなって、Web上では僕なんかが想像していたより遥かに多くの人が彼への弔意を表明しています。
僕もAppleのプロダクトと彼のビジョンに魅了された者の一人として様々な思いが胸を去来している、まさにそんな最中にいます。

僕がいま個人的に思っているのは、Steve Jobsがくれたものはそのプロダクト群や彼が既に変えた世界だけではなく彼が見せてくれた生き方そのものなのかも知れないな、ということ。

数々の伝説的なプレゼンや、
聞く者全てに力を与えてくれるスタンフォードでの「あの」スピーチ
などが、彼を語る時には今後も必ず引き合いに出されるでしょう。

個人的に印象に残ってるのは僕自身初めて生Jobsを見た2001年のMac world Expo Tokyoです。そう、今でこそ語る者も少なくなりましたがiMac FlowerPower、Blue Dalmatian が発表された現場です。
あの基調講演ラストのなんとも言えない空気は今でもよく憶えています。今ではあまり考えられないけれど、Jobsが「ハズした」瞬間でした。(あれは特に日本で発表するのには不向きな製品でもあった...)

彼について書かれた本などをいくつか読むとわかるのですが、実は彼は思ったほどには成功だらけの人生を送ってきたわけではありませんでした。
しかし、彼はどんなに失敗を重ねても決してビジョンを見失うことがなかった。そして革新を続けていった。その姿勢こそが誰の目にもJobsを『成功者』として映らせているのではないかな、と思えます。

大ヒットの陰にはいくつもの空振りがある。Jobsが僕に教えてくれたことです。その空振りはFlowerPower や Blue Dalmatian だったり、もしかしたらサシミソバだったりするのかもしれないけど、空振りや失敗を気にしても仕方ないよね。ヒットを打ちたきゃまずバッターボックスに立たなきゃ、と。

Stay hungry, Stay foolish.

今までありがとう。おやすみ、Steve.

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