2011年9月27日火曜日

【情報処理 試験】入出力インターフェースの基本のキホン

コンピュータに周辺装置を接続するときなどに使われる入出力インターフェースの基本について書きます。

コンピュータが接続した周辺装置を扱えるようにするには、多くの場合デバイスドライバというソフトウェアをインストールする必要があります。
例えばプリンタを接続したなら「今接続した装置はプリンタだよ。印刷のしかたはこうだよ。」とコンピュータに教えてあげるのがドライバのインストールです。
例外としてドライバのインストールが不要で、接続するとすぐに使えるようになる機器もあります。これらはプラグアンドプレイ機器といわれます。また、コンピュータの電源を入れたまま装置の接続や取り外しを行える機能をホットプラグと呼びます。

入出力インターフェースは、データ転送の方法によって大きく『シリアルインターフェース』と『パラレルインターフェース』に分けられます。

シリアルではデータを1bitずつ直列で転送します。車の走る道路に例えると1車線しかない状態です。それに対してパラレルでは複数bitを並列で転送します。先と同じように例えるならば複数車線がある状態と言えるでしょう。



両者を比較すると、パラレル(並列)のほうが高速にデータをやりとりできますが、距離で見るとシリアル(直列)のほうがより長距離にデータを伝送できます。

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(アメリカ人視点で)この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人


Wikipediaでこの1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人という項目を見つけました。

どうやら1999年の『LIFE』誌に掲載されたものらしいですが、まあこういうランキングみたいなのってパブで酒飲みながら熱く語っちゃって翌朝起きたら忘れてるみたいなレベルの話だと思うので内容については真面目に考えすぎても仕方がないと思うんですね。

でもこういうランキングに載る人物について知っておくことは教養として悪くないよね。

またLIFE誌自体は2007年に休刊していますが、保管されている大量の写真がGoogleにアーカイブされていてここで見ることができます。
これもまた資料的に非常に価値のあるものとなっており興味深いですよ。


LIFE MICHAEL 1958-2009 ライフ誌特別編集 マイケル・ジャクソン追悼
ライフ誌
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2011年9月25日日曜日

【情報処理 試験】動画データまとめ

さて、静止画、音声ときて、次は動画について解説します。

ディジタル動画データの原理は基本的にパラパラ漫画と同じ。複数の静止画(フレーム)を次々と表示することで動画として見せています。この静止画(フレーム)を1秒間に何枚表示するのかを表す単位として"fps"があり、多くの場合30fps(1秒間に30フレーム)です。

またその原理を見てわかるとおり動画のデータはどうしてもデータが大きくなってしまうため、基本的に圧縮を行って容量を小さくしています。

試験の傾向によって出題されるファイル形式はかなり異なるので、出題範囲については主催団体の資料をチェックして対策しましょう。多くの試験で取り上げられるMPEGを中心としてその他のファイル形式も必要に応じて憶えていくようにします。

情報処理技術者試験などで特に頻出するMPEG-1、2、4について以下にまとめます。

  1. MPEG-1 = VHS程度の画質でVideoCDなどに使われていた。最近めっきり見なくなったが試験的には結構出題される。
  2. MPEG-2 = DVD Videoやディジタル放送など、近年目にする機会が最も多いと思われる。
  3. MPEG-4 = 圧縮率が幅広く、携帯電話ネットワークで利用できるような小サイズからハイビジョン品質まで様々な用途に用いることができる。他のMPEGにはできない高圧縮率が実現できるのが特徴。

参考:動画についてはここがよくまとまってると思います。


こんな記事も書きました
 【情報処理 試験】動画データまとめ / 【情報処理 試験】音声データまとめ / 【情報処理 試験】画像(静止画)まとめ


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【情報処理 試験】音声データまとめ

コンピュータ上で音声を取り扱う際にも画像と全く同じように(記事: 画像(静止画)まとめ を参照)、標本化、量子化、符号化を経て音声のディジタルデータを得ます。
音声における標本化とは、ある時間ごとに音の波形の標本(サンプル)を採ることを言い、周波数の単位である"Hz"が単位として用いられます。より細かい頻度でサンプルを採ったほうが元の音をより精密に再現でき、ちょうどディジタル画像でいう画素の細かさ(解像度)と同じと考えられます。
そして音の強弱(音圧)を量として置き換えることを音声の量子化と言います。これもディジタル画像の色数に対応します。標本化した単位あたりのデータの量に該当するというわけです。
後は画像同様、コンピュータが扱える情報である"0"と"1"の状態にする符号化を行ってディジタル音声データができあがります。

文部科学省「情報機器と情報社会のしくみ」より転載(ED2ライセンス)



こんな記事も書きました
【情報処理 試験】動画データまとめ / 【情報処理 試験】音声データまとめ / 【情報処理 試験】画像(静止画)まとめ


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2011年9月22日木曜日

実はまだ Google+ はすべての方には使っていただけない (2011/9/22現在)

Google+ がすべての方に使っていただけるようになりました!
でも『今すぐ登録』をクリックすると


まだ待ってね、と言われてしまう そんな僕はGoogle Appsユーザです...。


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2011年9月21日水曜日

【どこよりも早い!?】Google + (Google Plus) のやめかた

今日(2011/9/21)鳴り物入りで一般公開されたGoogleのソーシャル機能『Google+ (グーグル プラス)』ですが、この機能(プロフィール)をオンにするとGoogleアカウント上で自分のプロフィールが公開されます。
もちろんプロフィール上の各項目を公開しない設定にすることは可能なのですが、どうしても氏名だけは非公開にできません(まぁ、実名じゃない氏名を入れておくことはできますが…)。

なにしろGMailをはじめ日常的に利用する人も多いと思われるGoogleアカウントですので、うっかりGoogle+に手を出してしまったばっかりにプライバシー面でのストレスを抱えてしまうというのも困りものですね。


というわけでSNSやめかたシリーズ第3弾はGoogle+のやめかたです。

さて数多あるソーシャルサービスの例に漏れず、Google+もどこをどうすればやめることができるのかわかりにくいです。
「えっ? Googleくらいの巨大ネット企業ならもっと親切なはずじゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、僕の経験上はっきり言って


Googleのプライバシー等に対する考え方は日本人の多くにとって相容れないくらいにアメリカンです。

…なんてことを言いつつ、いつものように『ヘルプ』あたりをちまちまと探っていくとこんなページを見つけることができました。

Google+ のプロフィールをダウングレードするには:
Google+ にログイン  します。
Google+ バーで氏名またはメール アドレスをクリックします。
[アカウント設定] をクリックします。
[アカウントの概要] タブをクリックします。
[プロフィールを削除して関連付けられたソーシャル機能を削除します] をクリックします。

さすが『世界中の情報を見つけやすくする』のが使命のGoogleです。探せばちゃんと出てくるもんです。

つまりウインドウ内最上部の黒い帯(Google+ バー)の右端のほうクリックで出るプルダウンメニューから[アカウント設定]をクリック、[アカウントの概要]に行くと下のような感じで[プロフィールを削除して関連付けられたソーシャル機能を削除します]が出てくるわけです。
あとはGoogle+に関連するコンテンツ(投稿やサークルなど)を全て削除するか、自分のプロフィールだけを削除するか決めます。この辺は人によって違ってくるところかと。
あとはページの指示通りに進めばOKです。Google+自体はビデオチャットができたりいろいろ面白くなりそうな要素がありますが、なにぶんプライバシー的なことやソーシャル的なことが絡むウェブサービスは使うにしてもやめ方がわからないと不安という方も多いと思ってリリース早々ですが記事にしてみました。

こんな記事も書きました
SNSのやめかたシリーズ
【どこよりも早い!?】Google + (Google Plus) のやめかた / mixiのやめかた(退会) / FaceBookのやめかた(退会)2011年9月版

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初級シスアド午後対策(ネットワーク/セキュリティ分野)平成18年秋"問1"

初級シスアドの問題を使って基本情報技術者試験(FE)の午後問題対策のトレーニングをしていきたいと思います。
問題冊子及び解答例はIPAのページからPDFを入手できます。


今回は初級シスアド平成18年秋の午後問題から問1を解説します。


平成18年秋 午後 問1 パスワードの管理に関する問題


利用者がパスワードを連続して間違えた際にその利用者のIDをロックする機能を実装するセキュリティ強化策について本文を読んで答える問題です。

設問1は"ロック解除の手続きを踏まないとシステムの脆弱性につながるおそれがある理由"ですが、本文中の〔ロック解除の手続き〕を読み込んで解答にある問題点と照らし合わせながら解答群を消去法で消していくと『オ. 利用者本人以外の者がなりすまして、ロック解除を依頼できるから』になります。

設問2も表と本文中の〔ロック機能〜〕〔ロック解除の手続き〕を照合して対応表の空欄を埋める問題です。
(問題冊子より引用)
これも本文を読み込んでいけば十分解ける問題だと思われますが、特に注意したいのは表中の言い回しにある 防止発見 (検知) です。見つける(発見)だけなのと予防することができるのとでは意味合いが全く違ってしまうので気をつけましょう。
設問2a. カ 手続2 b. ケ 手続5 c. キ 手続3 d. イ 機能3 e. オ 手続1
設問3では文中の強化策では不十分な機能を補う手続(依頼書に基づいていない解除操作を情報管理課が発見できるようにする)を選択する問題です。
操作の履歴(ログ)と申請された依頼書を情報管理課の責任者が定期的にチェックすることで依頼書に基づいていない操作を発見することができます。解答群で見ると『エ』『オ』のいずれかになりますが、『オ』は万が一情報管理課以外の第三者によって操作が行われた際には記録簿に記載されないためそれを発見することができないため、『エ』が正解となります。

設問4はアカウント管理の基本である"IDやパスワードを複数のユーザで使い回さない"という原則が当てはまります。その理由のひとつが、解答自体に記載があるとおり『解除IDが一つでは、だれが解除操作を行ったのか履歴から調べられないから』です。よって答えは『ア』となります。


こんな記事も書きました
基本情報午後対策(ネットワーク/セキュリティ分野)平成18年春 "問3" / 基本情報午後対策(ネットワーク/セキュリティ分野)平成18年春 "問2" / 【情報処理 試験】画像(静止画)まとめ / ITパスポート試験学習者のための法律・ガイドライン・標準化用語(ほぼ)完全Wikipediaリンク集 / ITパスポート試験学習者のためのマルチメディア用語(ほぼ)完全Wikipediaリンク集 / ITパスポート試験学習者のためのネットワーク用語(ほぼ)完全Wikipediaリンク集 / 画像のカラーモード(RGBとCMYK)について / 平成19年基本情報午前問題に見るアドレスクラスとサブネットマスクの解法

2011年9月20日火曜日

基本情報午後対策(ネットワーク/セキュリティ分野)平成18年春 "問3"


基本情報技術者試験(FE)の午後問題を抜粋して対策していきたいと思います。
問題冊子及び解答例はIPAのページからPDFを入手できます。


今回は平成18年春の午後問題から問3を解説します。

平成18年春 午後 問3 通信ネットワークの信頼性についての問題

直列・並列の通信回線の稼働率にまつわる問題に解答していきます。また、この回線は条件に応じて確保しなければならない通信速度が定められているという点が重要なポイントとなります。
(問題冊子より引用)
設問1は稼働率を算出する問題です。

『空欄a』は通常時に必要な通信速度(40Mbps)を確保できるネットワークの稼働率。図中にある回線はどの経路を用いて通信した場合でも40Mbps以上の速度を確保できるため、図中の回線全体の稼働率を算出すればそれが答えとなります。

すると、拠点B⇄C間は稼働率0.9と0.8の回線が並列となっているため並列の稼働率を求める式にそれぞれ代入し、
1-(1-0.9)×(1-0.8)=0.98 (並列部B⇄Cの稼働率)
さらに拠点A⇄B(稼働率0.9)とB⇄C(稼働率0.98)間を直列として考えるので、
0.9×0.98=0.882 (回線全体の稼働率)
これが通常時(40Mbpsを確保する条件下)での稼働率『空欄a=オ. 0.882』です。

『空欄b』は週末に必要な通信速度(50Mbps)を確保できるネットワークの稼働率。通信速度50Mbpsを満たすには拠点B⇄C間は図下側の回線しか使用できないため、今度は稼働率0.9のA⇄Bと稼働率0.8のB⇄C(下側)の直列構成となります。よって、
0.9×0.8=0.72
これが週末(50Mbpsを確保する条件下)での稼働率『空欄b=イ.0.72』です。

設問2では先の回線に新たに稼働率0.9、通信速度40Mbpsの回線を追加する問題です。

(問題冊子より引用)
図の3通りの追加方法のうち、『空欄c』には通常時、週末、月末のすべての場合で稼働率が上がる方法を答えます。
(1)は100MbpsのA⇄Bに40Mbpsの新回線で並列化してしまうため、週末、月末(50M,100Mbpsが必要)では通信速度の不足により新回線を利用できず、稼働率は向上しません。
(2)、(3)についてこの問題では、本文より"複数の回線が存在する場合、その間の通信速度は各回線の通信速度の和になる"とされていることから、従来は通常時にしか使用されていなかった既存の40Mbps回線が多重化され通信速度が足し算されることで週末や月末にも使えるようになるケースが発生する結果、通常時、週末、月末すべての場合で稼働率が上がるということになります。よって『空欄c』『カ. (2)又は(3)』です。

また、先程も出てきましたが文中に"複数の回線が存在する場合、その間の通信速度は各回線の通信速度の和になる"とあるため、多重化(並列化)されている箇所が多いほど今回の問題では通信速度の面でも有利になっていきます。よって『空欄d』はA⇄B間とB⇄C間の両方を多重化して速度向上を図ることができる『ウ. 3だけ』が最適解ということになります。

ここでは大雑把に解説していますが、実際には(特に設問2)各条件下での稼働率を式を立ててひとつずつ計算する必要があると思います。根気よく解いていきましょう。


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基本情報午後対策(ネットワーク/セキュリティ分野)平成18年春 "問2"

基本情報技術者試験(FE)の午後問題を抜粋して対策していきたいと思います。
問題冊子及び解答例はIPAのページからPDFを入手できます。


今回は平成18年春の午後問題から問2を解説します。

平成18年春 午後 問2 サーバへのログイン管理に関する問題

この問題では使い捨てパスワード(One-Time Password : OTP)を用いたログイン管理システムについて考えます。
問題文中からシステムの動く流れを読み取ることができれば比較的容易に解くことができるタイプの問題です。事前にワンタイムパスワード等についての特別な予備知識を持っている必要もないと思います。

まず問題文を一通り読んでいくと、利用者が「定数K」を使い捨てパスワード生成装置に入力するといろいろの処理の結果として使い捨てパスワード" otp(n) "が得られるということがわかります。そして文中の(2)によって、『利用者がパスワードとしてクライアントPCに入力する』という『空欄a』には使い捨てパスワードである『カ. otp(n)』が入るとわかります。

空欄b』『空欄c』にはそれぞれ入手されると未使用の使い捨てパスワードを不正に得ることができてしまうものが入ることになります。

空欄b』はサーバとパスワード生成装置内の双方に存在するもので不正アクセスの危険性が高いものなので文中(3)よりサーバが『使い捨てパスワード生成装置と同じ一方向性関数hash』を持っていることから『ア. hash』を選択します。ログイン可能回数" M "や残り回数" n "などは文中からサーバとパスワード生成装置内の双方に存在するという確証を得ることはできません。

(問題冊子より図を引用)
空欄c』は利用者本人だけが知る秘密情報であり、クライアントPC、ネットワーク及びサーバ上には一時的にも存在しないとされるため、問題中の図より利用者⇄使い捨てパスワード生成装置間にしか存在し得ないものとなります。よって文中よりパスワードの生成に必要でかつ、利用者⇄使い捨てパスワード生成装置間以外に出現しないものは『イ. K』であると判断できます。



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2011年9月17日土曜日

思わず似てしまうキャラクターと著作権法の話

ちょっと前に山口県のキャラクター『エコハちゃん』がポケモンのピカチュウに似ているのでは?という話があったのを憶えている方もいらっしゃると思います。
しかし、子供にも親しみやすいような線の少ないキャラクターをデザインしようとするとどうしてもパターンが限られてくるというのはキャラクターデザインに少しでも関わったことがあれば誰もが思うところです。

それについて事情を知らない第三者がパっと見で脊髄反射的に「パクりだ」とか騒ぎ立てるのもどうなのかな、と思うわけです。

それに、それを言い出すと

厚生労働省の献血キャラクター『けんけつちゃん』のチッチ
(画像は厚生労働省ウェブサイトよりスクリーンショットで引用)
このキャラクターなんかも、まあ言いようによってはポケモンなら『ピチュー』あたりに似てないこともないわけですし、さらにはそんなけんけつちゃんにも

岩塚製菓のスナック菓子『ふわっと』のキャラクター、ふわら
(画像は岩塚製菓ふわらウェブサイトよりスクリーンショットで引用)
のようにかなり近いデザイン文法をもったキャラクターが存在しているのです。

それはそれとして、どちらも超かわいいですね。わかりやすい形だし。
余談ですが岩塚の『ふわっと』はとってもおいしいお米のチップスです。

さて、じゃあこういうのが著作権法上ではどう取り扱われるのかという話をしたいと思います。
著作権法では著作権を取得するための手続きなどは特に必要とされていません。これは『無方式主義』と呼ばれています。これによって著作者が創作を行った時点において自動的に著作権が発生するという仕組みになっているのです。
そして創作物が偶然に以前あった著作物に似てしまったというケースについては基本的に著作権の侵害にあたると判断されない場合が多いです。

あつめて! カービィ 関係ないですけど任天堂のカービィなんてすごいですよね。あそこまで単純化したキャラクターを自社ブランド内に組み込まれてしまうと他所はなかなか対抗しにくいです。やったもん勝ちです。
物心つくかつかないかという幼い頃に、なんかよくわかんないけどカービィみたいな絵を描いたような覚えのある人も多いことでしょう。


そんな曖昧なことでいいのかと思う方もいるかもしれませんが「知らないうちに誰かの著作権を侵害してしまうかもしれない」という不安のあまり自由な表現が阻害されるようだと文化の健全な発展に支障となるという考え方から著作権法ではこのようになっています。なのでなんでもパクりパクりと食ってかかる人にはその辺りについても少し考えてみてほしいな、と思います。
もちろん今書いたことはあくまで偶然のケースに限られます。誰かが以前に作った著作物について知っていながら似せて作るのは著作権の侵害にあたります。当然これはやってはいけないことです。

加えてここで言及した著作権と、特許をはじめとする産業財産権を混同してしまっている方も時折散見されますね。大きな括りでは同じく知的財産権ですが、産業財産権は著作権とは異なる仕組みのもとに成り立っているので注意が必要です。

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mixiのやめかた(退会)

先日書いた『FaceBookのやめかた(退会)2011年9月版』という記事が思ったより好評なので、今度は国民的SNSであるところの『mixi』に白羽の矢を立ててみます。
ただFacebookの時にも書きましたが、mixiについてもインターフェース的に退会方法が判りにくいという点を指摘しているだけであってそれ以上の否定的な他意はありません。

だいたい予想はしていましたが、やはりmixiも退会するためのページがどこにあるのかがぱっと見ではわかりません。
ということで『ヘルプ』に飛ぶと案の定『よくある質問』の最下部に『mixiを退会したい』があります。
さすが大手国産SNS、まだまだ日本語が不自由なフリをしているFacebookと比較するとすんなり見つけられました。

さて、mixi自身が「よく質問される」と自覚しているにもかかわらず、一向にその解りにくさを改善するつもりが感じられない『mixiを退会する』のリンクはここにあります。
他のページにこれと同じリンクがあるのかは確認していません。
ちなみに、退会する必要がごにょごにょ…とユーザを慰留する文言が書いてありますが、このページだけではなく、ここから先の全てのページに言い方こそ違えどユーザを思い止まらせようとする文面が出てきます。
さすが国産SNS、Facebookとは違って日本語が堪能です。

mixiがどう思っているのかは定かではないですが、引き続きmixiを楽しみたいと思っている人であるならば例えどんなに誤操作を繰り返したとしてもこのページまで進んできてしまうことなどそうそうないでしょう。
ここまで来てしまえば後は例の引き止めを振り切りつつリンクを進んでいくだけです。

途中、今後の参考のためということで退会の理由を尋ねられます。退会理由をプルダウンメニューから選び、詳細内容を直接文字で入力することができます。
あなたがmixiをやめようと決意した経緯について、思いの丈を涙ながらに書き綴ってもいいでしょう。原稿用紙1枚分くらいまでならmixiの中の人も読んでくれるそうです。
もちろん退会理由「その他」詳細内容「(空欄)」でも問題ないです。

そしてmixiからの最後の引き止めメッセージ「本当に退会しますか?」ですが、ここまでの退会操作をこなしてきてきたユーザからするとここの文章はもう既に何を言っているのかさっぱりわからない状態かもしれません。
「わからないことや困っていることが…」と書いてありますが、もう心配いりません。その下にある「次へ」ボタンを押せば、さしあたりあなたがmixiについて「わからないこと」や「困っていること」からは解放されるのですから。

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2011年9月16日金曜日

【情報処理 試験】画像(静止画)まとめ

情報処理系の資格試験で出題されるマルチメディアの分野のうち、特に静止画像についてまとめてみようと思います。

(1) 画面(ディスプレイ)に画像を表示する

まず、コンピュータの画面は(赤/緑/青に)発光する点(ドット)の集合によってできています。
この発光する点のことを『画素(ピクセル)』と呼び、1つ1つの画素はそれぞれ何段階かの明るさの『赤/緑/青(Red,Green,BlueでRGBと呼ぶ)の光』を発色します。

画素の数が多ければ多いほどキメの細かい画像を表示することができ、またRGBの光の発色の段階が多ければ多いほど加法混色によって豊かな色数を表示することができます(RGBについては"画像のカラーモードについて"を参照)。
↑ 画素数による画質の違い(右は画素数が少ない)
↑ 色数による画質の違い(右は色数が少ない)

(2) 標本化→量子化→符号化 (デジタル画像を作り出すプロセス)

元となる情報が入力されると、コンピュータの内部では標本化、量子化、符号化というプロセスを経てデジタル画像が生成されます。
標本化の段階では形を画素(ピクセル)に置き換え、量子化においては各ピクセルの色をRGBの発色量として表す。そして符号化によってコンピュータが扱える「0」と「1」の集合のデジタルデータとなる。(上の画像はそのイメージ)
標本化周波数(画素数)が高いほど滑らかな形状を得ることができ、量子化レベル(1ピクセルあたりのビット数)が大きいほど色調の再現性が高くなります。また、画像データは符号化した際にデータ量がとても大きくなってしまうことがあるため『圧縮』を行うことがよくあります(後述)。

(3) 画像データ量の計算のしかた

画像のデータ量を求めるには、画像のピクセル数と1ピクセルあたりのビット数をかけ算すればOKです。

(例) 縦600ピクセル、横800ピクセル、1ピクセルあたり24ビットの画像のデータ量
600*800*24=11520000 (ビット)
あとは単位(ビットかバイト)と補助単位(キロ、メガ等)を問題で問われているものに正しく揃えて解答とします。

(4) 静止画のデータ形式と圧縮

静止画のデータ形式の代表的なものを覚えておきましょう。まず押さえておきたいポイントは扱える色数と圧縮の方式です。

可逆圧縮は圧縮されたデータを元のサイズに戻すこと(伸張/解凍)ができます。

学習に余裕がでてきたらファイル形式についてはもう少し細かいところまで学習するようにしましょう。

画像処理論―Web情報理解のための基礎知識画像処理論―Web情報理解のための基礎知識
美濃 導彦 by G-Tools




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2011年9月15日木曜日

FaceBookのやめかた(退会)2011年9月版

タイトルを見て突然何事かと思った方もいるでしょうが、Facebookのやめかたです。

ご存知の通り、Facebookは世界的な巨大SNSです。実名登録が基本だったりするのが特徴ですね。
僕は必ずしもFacebookに対して否定的というわけではないですし、インターネットでは実名であるべきか匿名であるべきかという議論についても「人それぞれ好きなほうでいいんじゃない?」という考え方です。このBlogもだいたいの素性は明かして書いていますし、伏せるところは伏せています。そういうものだと思っています。

しかしあえて今回『Facebookのやめかた』を書くのは「ユーザの個人情報を預かって、かつ実名登録させているサービスでありながら、退会の方法が非常に解りにくいというのはインターフェースデザイン上如何なものか」という疑問があったからです。
実際Webで検索してみても、『やめかた』を掲載しているページはいくつも見つかるものの、どうも時期によって退会のページへ行く方法がちょくちょく変わっていたりするようで非常に探しにくい。そこで今回の記事も『2011年9月版』としました。一応。

さて、2011年9月現在、退会するためのページは『ヘルプセンター』にあります。
画像で見てわかる通り、『よく使うページ>>プライバシー:アカウントの利用解除、削除、追悼』という項目です。

そして、そのページから『アカウントの削除』の項目を見ると『利用を解除』では他のユーザからあなたの情報は見えなくなるけれど、あなたの情報は残りますよ的な書き方がされているのがわかると思います。もしいずれはFacebookに戻ってくる予定であればこれでもいいでしょう。
しかし、この記事を読んでいる人の多くはFacebookから自分の情報を完全に削除したい方が多いかと思います。その場合は画像にある「こちら」というリンクに進みます。

すると『アカウントを削除』というダイアログが出るので、未練がなければ『送信』ボタンをクリックしてください。
もっとも、ここまで読み進めた方はもう未練なんてすっかり断ち切っていると思われるので言われるまでもなくボタンを押しているかもしれませんね。

で、これが最後の関門です。
『アカウントを永久に削除』というダイアログボックスが出ます。
パスワードを入れてセキュリティチェックとして CAPTCHA を入力すればOKです。

どうも退会時にこのダイアログ上に出てくるCAPTCHAが普段よりやけに読み取りにくい画像ばかり出てくる気がしますが、たぶんそれは気のせいです。

ここまで済ますと登録してあるメールアドレス宛にFacebookから『まもなくアカウントが削除されます』という旨のメールが届きますので、後はそのまま14日間放置すればアカウントが削除されます。

もしSNS疲れしてしまってFacebookをストレスだと感じるようなら、こうして距離を置くというのも心身の健康のためには必要かもしれませんね。

※ 追記: 後日『mixiのやめかた』も書きました。こちらもどうぞ。

人間関係力‾困った時の33のヒント‾ (小学館101新書)
齋藤 孝
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2011年9月14日水曜日

新しい授業が始まりました

新潟市のビジネス系専門学校にて2年次後期科目がひとつスタートしました。

内容はWebによる情報活用と情報発信についてです。

ご依頼があった時点では単にWebページの制作実習というオファーでしたが、近年のWWWの在り方や学科の方向性などを考えたところ、今回はただ HTML だの DreamWeaver だのというのは何か違うんだよなぁと考えていました。
そこで今の時代性に即した形でより受講する学生のためになるものにできないかと考え、もっと広い意味でのビジネス的Webコミュニケーション術というテーマを提案させていただいた次第です。

キタナイから本当は見せたくない僕の板書…
企業でも積極的にソーシャルネットワーク等を駆使して顧客とのコミュニケーションを図ろうとする取り組みがある一方、多くの中小企業(特に地方の!!)などでは未だに「インターネットは難しそうでウチではとてもできねぇ」と言わんばかりに取り組みが遅れている例も多々見受けられます。
ここに着目して、そういった企業に「Webのビジネス活用はそれほど難しいことばかりじゃないよ」と提案できる人材を作ろう、というのが今回僕が掲げる目標です。

偶然ですが、ちょうど昨日GoogleとKDDIが発表した新サービス『みんなのビジネスオンライン』もこれに近いことを提唱しています。
ASCII.jpの記事によると
「国内の99.7%のユーザーがWebでのコマースを経験しているのに、中小企業のWebサイトの保有率は24%にとどまっている。サイトがないことで、中小企業の多くは機会利益の損失を被っている」
とあり、僕の実感もこれと一致します。
これに加えて僕が思っているのは、2011年の現在、既に一部の側面で B to C のオンラインコミュニケーション手段におけるフロントエンドはサイトから各種SNSやTwitter等に移行しつつあるのではないかということです。そしてこれらについてもビジネス上活用できるツールのひとつとして網羅すべきなのではないか、と考えています。
このコンセプトにのっとって、テクニカルな要素よりも実際に円滑な情報発信とコミュニケーションを行えるように、との目標に向けて授業展開をしていこうと思っています。

2011年9月13日火曜日

『思想地図β vol.2』を読んで

あの3.11から半年。

僕らが立っている場所はあれ以前とは同じように見えてもどこか違うのかも知れない。そんなこと少しだけ思います。

あの日、そしてあの日から暫くの間続いた報道や人々が発信するソーシャルメディアでの夥しいほどの情報と感情の渦、渦、渦。
告白すると実はあの当時、ほんの一瞬だけとはいえ自分の脳裏には不謹慎で破滅的な気持ちがよぎったりさえしました。

「いっそコイツで世の中がオレの都合のいいほうに変わってくれねぇかな」
なんて。

それはとても恐ろしいことです。
でもあの情報と感情の渦はそれほどまでに僕を混乱させかけたのです。

そして思ったのは、大きな出来事が起こった時、人はつい言葉に本質以外のものをたくさん乗せてしまう傾向があるのではないか、という事。
「その発言は感情的すぎる」とか「不謹慎であろう」とか吹っ掛けてみたりとか、憶測や機に乗じたバッシングとか。
何が始まったのか、あるいは何が終わったのかもわからない情勢下で「そして希望はあるのか?ないのか?」なんて話は後回しにしてくれ、僕は今何が起こってるか…『リアル』を知りたいんだ。と思ったものです。

いくらか月日は経ちましたが、僕が今手にしている一冊の本『思想地図β vol.2』は僕らに何が起こったのか、その『リアル』を淡々と、時に感情的に、僕らに伝えてくれます。
特集はストレートに『震災以後』。まさに震災以後のこの半年、言葉が、情報が溢れかえってさながらオーバーフローしそうだった世界のなかで本当に聞きたかった言葉はここにあるのかもしれません。

この本からいくらかのリアルを受け取ってみて僕としてはようやくここ半年に対する思考の整理がいくらか進みました。
だから今はこう言えます。

希望は、たぶん、ある。

思想地図β vol.2
思想地図β vol.2東浩紀 津田大介 和合亮一 藤村龍至 佐々木俊尚 竹熊健太郎 八代嘉美 猪瀬直樹 村上隆 鈴木謙介 福嶋亮大 浅子佳英 石垣のりこ 瀬名秀明 中川恵一 新津保建秀

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先日 新潟市で『地方革命文化会議』を聴いてきました

去る2011年9月10日(土)、新潟市内で開催された『地方革命文化会議』に行ってきました。

地方に暮らすということ、地方からの文化・情報発信について示唆に富む議論が繰り広げられた充実の2時間。Ustのアーカイブがここにありますし、この記事にも埋め込んでみました。少しでも多くの新潟県民に観てもらいたいな、と思います。

特に県外から招かれた津田大介( @tsuda )氏、新潟在住の県外出身者であるユウキ・石坂・ナエ( @yuukiisizakanae )氏の発言の随所に見え隠れする「県外の視点から見た新潟像」は普段あまり自分たちのアイデンティティを俯瞰する機会の多くない新潟出身者にこそぜひ感じ取ってほしい感覚です。
また、新潟をテーマとした内容となってはいますが、新潟県外の方も地域のありかたや中央と地方の関係を考える上で参考にできる議論となっておりオススメできます。それぞれの地域での新しい地域論を呼び起こすきっかけになるかもしれません。

2011年9月9日金曜日

9月下旬発売予定! WACOM Inkling に超期待です!

Sony TabletやLTE対応Androidタブレットが世のガジェット好きの視線を釘付けにしている(ような気がする)この2011年9月、今僕が最も注目しているデジタル機器がWACOMの『Inkling』です。

Inklingはタブレット入力機器の世界では唯一無二のメーカー、WACOMが2011年9月下旬に発売する予定の新しいペン型デバイス。専用ボールペンで紙に描画した軌跡をそのままデジタルデータとしてPCに転送できます。
しかし実は同様の製品は既にいくつか存在しており(ぺんてる『airpen』等)、まあ、良く見かけるという類いの機器ではないものの技術的には決して目新しいというわけではありません。
そんななか、僕がInklingに注目する理由はなんといってもPC側ソフトウェアとの連携の良さ。単に画像としてデータを持つだけでなくペンで紙に描画している時点でレイヤーを持つデータを作成したり、画像データもビットマップのみならずベクターデータとしてPCに転送することまでできるのです!まさにこの機能こそがInkling最大の特徴だと感じています。
ここまで読んでまだピンとこないという方もYouTubeの紹介動画を観ればなんとなくでも凄さを感じてもらえると思います。

僕はこの動画を観てInklingはただ物珍しいだけのガジェットではなく、導入することで今までの制作のワークフローからいくつかの工程を減らしてしまうような……そう、”新しい世代の仕事道具“となる可能性を秘めたツールだと直感しました。

まずはとにかく早く実機に触ってみたいですね。
モニターっていう形ででも……ワコムさん、どうですか…?

ペン画ノートペン画ノート
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2011年9月8日木曜日

新潟鉄道博2011の思い出

去る201年8月28日、最終日でしたが『新潟鉄道博2011』に行ってきました。
新潟では最大規模となるコンベンション施設『朱鷺メッセ』が会場だったことと夏休み最後の休日であったこともあり、広い会場が多くの家族連れをはじめとする来場者で賑わっていました。
イベントのメインビジュアルにも『蒸気機関車→リニアモーターカー』とあるように展示の目玉には蒸気機関車(実機)、走行可能な小型のリニアモーターカー、ミニ新幹線があり、特に実際に乗車できるリニアとミニ新幹線には子供たちも長い列を作るほどの人気ぶりでした。
こうして様々な世代の鉄道が一堂に会するとさながら鉄道の過去・現在・未来を俯瞰するような気分になり、大人の視点から見ても非常に興味深かったですよ。
また子供向けだけの企画ではなかったという点もこの新潟鉄道博2011のすごかったところで、鉄道愛好家の方々が所有する新潟にまつわる鉄道の写真やヘッドマークなどの貴重な所蔵品の数々もぎっしり展示されていて地域・歴史資料的な価値を感じさせるものもたくさん見受けられたのも素晴らしかったです。
そして意外と(?)子供たちに人気が高かったのが鉄道模型の展示でした。作り込まれた巨大な情景の中を所狭しといろいろな列車の模型が走り回る様は小さい子供たちの視線をしっかり釘付けにしていました。ちなみにこの模型ブースは有志の方々が出展していたのではないかな、と思います(あくまで推測ですが…)。

あと余談になりますが、今回会場に入っていた蒸気機関車『コッペル号』、どうやら今年の10月には同じ新潟県内の上越市にて実働させて試乗できるイベントを実施する予定だそうです。
そちらも今から楽しみですね。

JR東日本全線【決定版】鉄道地図帳⑨新潟支社管内編 (学研ムック)JR東日本全線【決定版】鉄道地図帳⑨新潟支社管内編 (学研ムック)
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