2011年9月20日火曜日

基本情報午後対策(ネットワーク/セキュリティ分野)平成18年春 "問3"


基本情報技術者試験(FE)の午後問題を抜粋して対策していきたいと思います。
問題冊子及び解答例はIPAのページからPDFを入手できます。


今回は平成18年春の午後問題から問3を解説します。

平成18年春 午後 問3 通信ネットワークの信頼性についての問題

直列・並列の通信回線の稼働率にまつわる問題に解答していきます。また、この回線は条件に応じて確保しなければならない通信速度が定められているという点が重要なポイントとなります。
(問題冊子より引用)
設問1は稼働率を算出する問題です。

『空欄a』は通常時に必要な通信速度(40Mbps)を確保できるネットワークの稼働率。図中にある回線はどの経路を用いて通信した場合でも40Mbps以上の速度を確保できるため、図中の回線全体の稼働率を算出すればそれが答えとなります。

すると、拠点B⇄C間は稼働率0.9と0.8の回線が並列となっているため並列の稼働率を求める式にそれぞれ代入し、
1-(1-0.9)×(1-0.8)=0.98 (並列部B⇄Cの稼働率)
さらに拠点A⇄B(稼働率0.9)とB⇄C(稼働率0.98)間を直列として考えるので、
0.9×0.98=0.882 (回線全体の稼働率)
これが通常時(40Mbpsを確保する条件下)での稼働率『空欄a=オ. 0.882』です。

『空欄b』は週末に必要な通信速度(50Mbps)を確保できるネットワークの稼働率。通信速度50Mbpsを満たすには拠点B⇄C間は図下側の回線しか使用できないため、今度は稼働率0.9のA⇄Bと稼働率0.8のB⇄C(下側)の直列構成となります。よって、
0.9×0.8=0.72
これが週末(50Mbpsを確保する条件下)での稼働率『空欄b=イ.0.72』です。

設問2では先の回線に新たに稼働率0.9、通信速度40Mbpsの回線を追加する問題です。

(問題冊子より引用)
図の3通りの追加方法のうち、『空欄c』には通常時、週末、月末のすべての場合で稼働率が上がる方法を答えます。
(1)は100MbpsのA⇄Bに40Mbpsの新回線で並列化してしまうため、週末、月末(50M,100Mbpsが必要)では通信速度の不足により新回線を利用できず、稼働率は向上しません。
(2)、(3)についてこの問題では、本文より"複数の回線が存在する場合、その間の通信速度は各回線の通信速度の和になる"とされていることから、従来は通常時にしか使用されていなかった既存の40Mbps回線が多重化され通信速度が足し算されることで週末や月末にも使えるようになるケースが発生する結果、通常時、週末、月末すべての場合で稼働率が上がるということになります。よって『空欄c』『カ. (2)又は(3)』です。

また、先程も出てきましたが文中に"複数の回線が存在する場合、その間の通信速度は各回線の通信速度の和になる"とあるため、多重化(並列化)されている箇所が多いほど今回の問題では通信速度の面でも有利になっていきます。よって『空欄d』はA⇄B間とB⇄C間の両方を多重化して速度向上を図ることができる『ウ. 3だけ』が最適解ということになります。

ここでは大雑把に解説していますが、実際には(特に設問2)各条件下での稼働率を式を立ててひとつずつ計算する必要があると思います。根気よく解いていきましょう。


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基本情報午後対策(ネットワーク/セキュリティ分野)平成18年春 "問2"

基本情報技術者試験(FE)の午後問題を抜粋して対策していきたいと思います。
問題冊子及び解答例はIPAのページからPDFを入手できます。


今回は平成18年春の午後問題から問2を解説します。

平成18年春 午後 問2 サーバへのログイン管理に関する問題

この問題では使い捨てパスワード(One-Time Password : OTP)を用いたログイン管理システムについて考えます。
問題文中からシステムの動く流れを読み取ることができれば比較的容易に解くことができるタイプの問題です。事前にワンタイムパスワード等についての特別な予備知識を持っている必要もないと思います。

まず問題文を一通り読んでいくと、利用者が「定数K」を使い捨てパスワード生成装置に入力するといろいろの処理の結果として使い捨てパスワード" otp(n) "が得られるということがわかります。そして文中の(2)によって、『利用者がパスワードとしてクライアントPCに入力する』という『空欄a』には使い捨てパスワードである『カ. otp(n)』が入るとわかります。

空欄b』『空欄c』にはそれぞれ入手されると未使用の使い捨てパスワードを不正に得ることができてしまうものが入ることになります。

空欄b』はサーバとパスワード生成装置内の双方に存在するもので不正アクセスの危険性が高いものなので文中(3)よりサーバが『使い捨てパスワード生成装置と同じ一方向性関数hash』を持っていることから『ア. hash』を選択します。ログイン可能回数" M "や残り回数" n "などは文中からサーバとパスワード生成装置内の双方に存在するという確証を得ることはできません。

(問題冊子より図を引用)
空欄c』は利用者本人だけが知る秘密情報であり、クライアントPC、ネットワーク及びサーバ上には一時的にも存在しないとされるため、問題中の図より利用者⇄使い捨てパスワード生成装置間にしか存在し得ないものとなります。よって文中よりパスワードの生成に必要でかつ、利用者⇄使い捨てパスワード生成装置間以外に出現しないものは『イ. K』であると判断できます。



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2011年9月17日土曜日

思わず似てしまうキャラクターと著作権法の話

ちょっと前に山口県のキャラクター『エコハちゃん』がポケモンのピカチュウに似ているのでは?という話があったのを憶えている方もいらっしゃると思います。
しかし、子供にも親しみやすいような線の少ないキャラクターをデザインしようとするとどうしてもパターンが限られてくるというのはキャラクターデザインに少しでも関わったことがあれば誰もが思うところです。

それについて事情を知らない第三者がパっと見で脊髄反射的に「パクりだ」とか騒ぎ立てるのもどうなのかな、と思うわけです。

それに、それを言い出すと

厚生労働省の献血キャラクター『けんけつちゃん』のチッチ
(画像は厚生労働省ウェブサイトよりスクリーンショットで引用)
このキャラクターなんかも、まあ言いようによってはポケモンなら『ピチュー』あたりに似てないこともないわけですし、さらにはそんなけんけつちゃんにも

岩塚製菓のスナック菓子『ふわっと』のキャラクター、ふわら
(画像は岩塚製菓ふわらウェブサイトよりスクリーンショットで引用)
のようにかなり近いデザイン文法をもったキャラクターが存在しているのです。

それはそれとして、どちらも超かわいいですね。わかりやすい形だし。
余談ですが岩塚の『ふわっと』はとってもおいしいお米のチップスです。

さて、じゃあこういうのが著作権法上ではどう取り扱われるのかという話をしたいと思います。
著作権法では著作権を取得するための手続きなどは特に必要とされていません。これは『無方式主義』と呼ばれています。これによって著作者が創作を行った時点において自動的に著作権が発生するという仕組みになっているのです。
そして創作物が偶然に以前あった著作物に似てしまったというケースについては基本的に著作権の侵害にあたると判断されない場合が多いです。

あつめて! カービィ 関係ないですけど任天堂のカービィなんてすごいですよね。あそこまで単純化したキャラクターを自社ブランド内に組み込まれてしまうと他所はなかなか対抗しにくいです。やったもん勝ちです。
物心つくかつかないかという幼い頃に、なんかよくわかんないけどカービィみたいな絵を描いたような覚えのある人も多いことでしょう。


そんな曖昧なことでいいのかと思う方もいるかもしれませんが「知らないうちに誰かの著作権を侵害してしまうかもしれない」という不安のあまり自由な表現が阻害されるようだと文化の健全な発展に支障となるという考え方から著作権法ではこのようになっています。なのでなんでもパクりパクりと食ってかかる人にはその辺りについても少し考えてみてほしいな、と思います。
もちろん今書いたことはあくまで偶然のケースに限られます。誰かが以前に作った著作物について知っていながら似せて作るのは著作権の侵害にあたります。当然これはやってはいけないことです。

加えてここで言及した著作権と、特許をはじめとする産業財産権を混同してしまっている方も時折散見されますね。大きな括りでは同じく知的財産権ですが、産業財産権は著作権とは異なる仕組みのもとに成り立っているので注意が必要です。

創造の狂気 ウォルト・ディズニー創造の狂気 ウォルト・ディズニー
ニール・ガブラー 中谷和男 by G-Tools

mixiのやめかた(退会)

先日書いた『FaceBookのやめかた(退会)2011年9月版』という記事が思ったより好評なので、今度は国民的SNSであるところの『mixi』に白羽の矢を立ててみます。
ただFacebookの時にも書きましたが、mixiについてもインターフェース的に退会方法が判りにくいという点を指摘しているだけであってそれ以上の否定的な他意はありません。

だいたい予想はしていましたが、やはりmixiも退会するためのページがどこにあるのかがぱっと見ではわかりません。
ということで『ヘルプ』に飛ぶと案の定『よくある質問』の最下部に『mixiを退会したい』があります。
さすが大手国産SNS、まだまだ日本語が不自由なフリをしているFacebookと比較するとすんなり見つけられました。

さて、mixi自身が「よく質問される」と自覚しているにもかかわらず、一向にその解りにくさを改善するつもりが感じられない『mixiを退会する』のリンクはここにあります。
他のページにこれと同じリンクがあるのかは確認していません。
ちなみに、退会する必要がごにょごにょ…とユーザを慰留する文言が書いてありますが、このページだけではなく、ここから先の全てのページに言い方こそ違えどユーザを思い止まらせようとする文面が出てきます。
さすが国産SNS、Facebookとは違って日本語が堪能です。

mixiがどう思っているのかは定かではないですが、引き続きmixiを楽しみたいと思っている人であるならば例えどんなに誤操作を繰り返したとしてもこのページまで進んできてしまうことなどそうそうないでしょう。
ここまで来てしまえば後は例の引き止めを振り切りつつリンクを進んでいくだけです。

途中、今後の参考のためということで退会の理由を尋ねられます。退会理由をプルダウンメニューから選び、詳細内容を直接文字で入力することができます。
あなたがmixiをやめようと決意した経緯について、思いの丈を涙ながらに書き綴ってもいいでしょう。原稿用紙1枚分くらいまでならmixiの中の人も読んでくれるそうです。
もちろん退会理由「その他」詳細内容「(空欄)」でも問題ないです。

そしてmixiからの最後の引き止めメッセージ「本当に退会しますか?」ですが、ここまでの退会操作をこなしてきてきたユーザからするとここの文章はもう既に何を言っているのかさっぱりわからない状態かもしれません。
「わからないことや困っていることが…」と書いてありますが、もう心配いりません。その下にある「次へ」ボタンを押せば、さしあたりあなたがmixiについて「わからないこと」や「困っていること」からは解放されるのですから。

ミクシィをやめる前に読む本―トラブルを回避する69のツボミクシィをやめる前に読む本―トラブルを回避する69のツボ
高橋 暁子
by G-Tools

2011年9月16日金曜日

【情報処理 試験】画像(静止画)まとめ

情報処理系の資格試験で出題されるマルチメディアの分野のうち、特に静止画像についてまとめてみようと思います。

(1) 画面(ディスプレイ)に画像を表示する

まず、コンピュータの画面は(赤/緑/青に)発光する点(ドット)の集合によってできています。
この発光する点のことを『画素(ピクセル)』と呼び、1つ1つの画素はそれぞれ何段階かの明るさの『赤/緑/青(Red,Green,BlueでRGBと呼ぶ)の光』を発色します。

画素の数が多ければ多いほどキメの細かい画像を表示することができ、またRGBの光の発色の段階が多ければ多いほど加法混色によって豊かな色数を表示することができます(RGBについては"画像のカラーモードについて"を参照)。
↑ 画素数による画質の違い(右は画素数が少ない)
↑ 色数による画質の違い(右は色数が少ない)

(2) 標本化→量子化→符号化 (デジタル画像を作り出すプロセス)

元となる情報が入力されると、コンピュータの内部では標本化、量子化、符号化というプロセスを経てデジタル画像が生成されます。
標本化の段階では形を画素(ピクセル)に置き換え、量子化においては各ピクセルの色をRGBの発色量として表す。そして符号化によってコンピュータが扱える「0」と「1」の集合のデジタルデータとなる。(上の画像はそのイメージ)
標本化周波数(画素数)が高いほど滑らかな形状を得ることができ、量子化レベル(1ピクセルあたりのビット数)が大きいほど色調の再現性が高くなります。また、画像データは符号化した際にデータ量がとても大きくなってしまうことがあるため『圧縮』を行うことがよくあります(後述)。

(3) 画像データ量の計算のしかた

画像のデータ量を求めるには、画像のピクセル数と1ピクセルあたりのビット数をかけ算すればOKです。

(例) 縦600ピクセル、横800ピクセル、1ピクセルあたり24ビットの画像のデータ量
600*800*24=11520000 (ビット)
あとは単位(ビットかバイト)と補助単位(キロ、メガ等)を問題で問われているものに正しく揃えて解答とします。

(4) 静止画のデータ形式と圧縮

静止画のデータ形式の代表的なものを覚えておきましょう。まず押さえておきたいポイントは扱える色数と圧縮の方式です。

可逆圧縮は圧縮されたデータを元のサイズに戻すこと(伸張/解凍)ができます。

学習に余裕がでてきたらファイル形式についてはもう少し細かいところまで学習するようにしましょう。

画像処理論―Web情報理解のための基礎知識画像処理論―Web情報理解のための基礎知識
美濃 導彦 by G-Tools




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2011年9月15日木曜日

FaceBookのやめかた(退会)2011年9月版

タイトルを見て突然何事かと思った方もいるでしょうが、Facebookのやめかたです。

ご存知の通り、Facebookは世界的な巨大SNSです。実名登録が基本だったりするのが特徴ですね。
僕は必ずしもFacebookに対して否定的というわけではないですし、インターネットでは実名であるべきか匿名であるべきかという議論についても「人それぞれ好きなほうでいいんじゃない?」という考え方です。このBlogもだいたいの素性は明かして書いていますし、伏せるところは伏せています。そういうものだと思っています。

しかしあえて今回『Facebookのやめかた』を書くのは「ユーザの個人情報を預かって、かつ実名登録させているサービスでありながら、退会の方法が非常に解りにくいというのはインターフェースデザイン上如何なものか」という疑問があったからです。
実際Webで検索してみても、『やめかた』を掲載しているページはいくつも見つかるものの、どうも時期によって退会のページへ行く方法がちょくちょく変わっていたりするようで非常に探しにくい。そこで今回の記事も『2011年9月版』としました。一応。

さて、2011年9月現在、退会するためのページは『ヘルプセンター』にあります。
画像で見てわかる通り、『よく使うページ>>プライバシー:アカウントの利用解除、削除、追悼』という項目です。

そして、そのページから『アカウントの削除』の項目を見ると『利用を解除』では他のユーザからあなたの情報は見えなくなるけれど、あなたの情報は残りますよ的な書き方がされているのがわかると思います。もしいずれはFacebookに戻ってくる予定であればこれでもいいでしょう。
しかし、この記事を読んでいる人の多くはFacebookから自分の情報を完全に削除したい方が多いかと思います。その場合は画像にある「こちら」というリンクに進みます。

すると『アカウントを削除』というダイアログが出るので、未練がなければ『送信』ボタンをクリックしてください。
もっとも、ここまで読み進めた方はもう未練なんてすっかり断ち切っていると思われるので言われるまでもなくボタンを押しているかもしれませんね。

で、これが最後の関門です。
『アカウントを永久に削除』というダイアログボックスが出ます。
パスワードを入れてセキュリティチェックとして CAPTCHA を入力すればOKです。

どうも退会時にこのダイアログ上に出てくるCAPTCHAが普段よりやけに読み取りにくい画像ばかり出てくる気がしますが、たぶんそれは気のせいです。

ここまで済ますと登録してあるメールアドレス宛にFacebookから『まもなくアカウントが削除されます』という旨のメールが届きますので、後はそのまま14日間放置すればアカウントが削除されます。

もしSNS疲れしてしまってFacebookをストレスだと感じるようなら、こうして距離を置くというのも心身の健康のためには必要かもしれませんね。

※ 追記: 後日『mixiのやめかた』も書きました。こちらもどうぞ。

人間関係力‾困った時の33のヒント‾ (小学館101新書)
齋藤 孝
4098250071

2011年9月14日水曜日

新しい授業が始まりました

新潟市のビジネス系専門学校にて2年次後期科目がひとつスタートしました。

内容はWebによる情報活用と情報発信についてです。

ご依頼があった時点では単にWebページの制作実習というオファーでしたが、近年のWWWの在り方や学科の方向性などを考えたところ、今回はただ HTML だの DreamWeaver だのというのは何か違うんだよなぁと考えていました。
そこで今の時代性に即した形でより受講する学生のためになるものにできないかと考え、もっと広い意味でのビジネス的Webコミュニケーション術というテーマを提案させていただいた次第です。

キタナイから本当は見せたくない僕の板書…
企業でも積極的にソーシャルネットワーク等を駆使して顧客とのコミュニケーションを図ろうとする取り組みがある一方、多くの中小企業(特に地方の!!)などでは未だに「インターネットは難しそうでウチではとてもできねぇ」と言わんばかりに取り組みが遅れている例も多々見受けられます。
ここに着目して、そういった企業に「Webのビジネス活用はそれほど難しいことばかりじゃないよ」と提案できる人材を作ろう、というのが今回僕が掲げる目標です。

偶然ですが、ちょうど昨日GoogleとKDDIが発表した新サービス『みんなのビジネスオンライン』もこれに近いことを提唱しています。
ASCII.jpの記事によると
「国内の99.7%のユーザーがWebでのコマースを経験しているのに、中小企業のWebサイトの保有率は24%にとどまっている。サイトがないことで、中小企業の多くは機会利益の損失を被っている」
とあり、僕の実感もこれと一致します。
これに加えて僕が思っているのは、2011年の現在、既に一部の側面で B to C のオンラインコミュニケーション手段におけるフロントエンドはサイトから各種SNSやTwitter等に移行しつつあるのではないかということです。そしてこれらについてもビジネス上活用できるツールのひとつとして網羅すべきなのではないか、と考えています。
このコンセプトにのっとって、テクニカルな要素よりも実際に円滑な情報発信とコミュニケーションを行えるように、との目標に向けて授業展開をしていこうと思っています。